イタリアで今起きていること(緊急政令第229号)

12月30日に、新たな緊急政令(第221号)が掲載されました。あらゆる場所でワクチン接種証明が必要になり、ますますワクチン非接種者を排除する政策となっています。

オリジナル(イタリア語)

緊急政令229号抄訳

1 2022年1月10日から緊急事態終了まで、以下のサービスや活動へのアクセスはスーパーグリーンパス(いわゆるワクチンパス。厳密にはワクチン接種証明もしくは5ヶ月以内にコロナに感染し治癒したことを証明するもの)所持者に限られる。(第1条)
ホテルやその他宿泊施設、同施設内の飲食サービス
・収穫祭、見本市、大規模会議
・市民婚又は宗教婚の結婚式後のパーティー
交通機関(ローカルの公共交通機関含む)へのアクセス
・観光用のリフト(スキーリフト含む)
屋外の飲食サービス
・プール、スイミングセンター、団体スポーツ・接触を伴うスポーツ、健康センターの屋外の活動
・文化・社会・レクリエーションセンターの屋外の活動
・スポーツイベント及び競技会。最大収容人数については屋外は50%、屋内は35%を越えてはならない。


  • ワクチン非接種者は、ホテルなどの宿泊施設が立入禁止。
  • ワクチン非接種者は、電車、地下鉄、バス、飛行機の利用禁止。例えば、12歳の子供がバスに乗って学校に通う場合、バスに乗るにはワクチン接種が必須ということになります。ワクチン非接種の子供は交通機関が使えないために学校に通えなくなります。飛行機については国内線のみ適用で、国際線にはワクチン非接種でも検査陰性証明があれば乗れるようです(でないと国際問題になりますからね、私も国際線に乗れないことになったら、大使館に抗議のメールを送ろうと考えています。イタリア政府によって日本人が自国に帰る自由が侵害されているが、そのことについて日本政府はどのように考えているのか、的な。
  • ワクチン非接種者は、飲食店の利用禁止。レストラン等での店内での飲食はすでにワクチン接種者のみに限られていましたが、1月10日から屋外席での飲食もワクチン接種者のみ可能になります。

12月24日にバールの立ち飲みもワクチン接種者のみに限るといった政令が出ましたが、一週間も開けずに新たなワクチンパス政令が出ました。次は1月5日に新たなワクチンパス政令が出されるようです。次回は全ての労働者にワクチン接種を義務付ける(ワクチン非接種者は労働禁止)可能性が示唆されています。

私はワクチンを接種していませんが、実感としては、スーパーにしか行けない、という状況です。今のところ、生活に必要な買い物はワクチン非接種者もできますが、この調子でいくとスーパーも立ち入り禁止になるのではないかと不安になります。

恐ろしい時代になりました。