悪魔の手紙

ナルニア国物語を書いたC.S.ルイスの作品。ベテラン悪魔から新人悪魔への手紙という体裁で、悪魔がどのように人を誘惑し、地獄へ道連れにしようとしているか、を説く。

イエス・キリストを信じている人間にとっては「真実が上手いこと書かれているなぁ」と思えるだろう。信じていない人間にとっては「なるほど、そういう考え方も面白いな」と感心することだろう。この小さな感心が種となって、その種が成長して、誰か一人でも神を信じるようになってくれたら嬉しいな、と思う。

私が神を信じていない時、バベルの塔や大洪水の話を読んで、「言葉の違いや人種の違い、エベレスト山頂に貝の化石が見つかることの説明が、こんなにうまく説明してある、すごいなぁ!」と思った。その感動はずっと残っていて、神を信じてからまた聖書を読んだ時、やはりどこにも矛盾がなく、世界の全てが説明してあることにさらに感動した。

神を信じて聖書を読むと、世の中で起きていることが全てシンプルになる。

イタリアでは大抵の書店に置いてあるのだけれど、日本ではあまり手に入りにくいかと思う。私は古本を買って読んだ。日本は本の流行り廃りのスピードがものすごく早い。良書が長く流通しないのは残念だ。