最近(2023年)フォローしている(というかキリスト教業界に関する考え方に共感する)Dr. ルーク・カラサワ氏の著書。聖書の壮大な物語がわかりやすくコンパクトにまとまっている。特にパウロの「ローマ人への手紙」にある「罪」の問題は、普通に聖書を読むと訳がわからないのだが、この本では非常にすっきりとわかりやすく解説されている。
「聖書」というと、キリスト教信者のための宗教本のように聞こえるが、実はそうではない。Dr. ルーク・カラサワ氏は聖書を人間の取扱説明書だと説く。まさにその通り、全人類が読むべき、自分自身の取説なのかもしれない。
信仰って、本当は、神に全幅の信頼を寄せ、自分自身の全てを神に委ねることだと思う。すると、世の中の「こうあるべき、こうするべき」っていうルールがどうでもよくなって、自由になる。
ところが教会では「信仰しているなら、こうあるべき、こうすべき、こうしなければらない」という感じに信者を洗脳している。「こうしなさい」「ああしなさい」という「ルール」は人間が作るものであって、人の手が入ったものは真理ではなく「宗教」だ。世のキリスト教会では「宗教」が行われ、「真理」が語られていない。そういう教会に通って、救われた気になっているキリスト教信者は多いと思う。牧師も含め。教会には偽善が蔓延している。
聖書に書かれている真理とは何か?神を見つけ、聖書を学びたい、洗礼を受けたい、教会を探したい、と考えている人は、いわゆる「キリスト教会」でおかしなキリスト教を叩き込まれる前に、この本を読んだ方がいいと思う。
また、いわゆる「キリスト教会」にどっぷり浸ってしまっている自称クリスチャンならびに牧師も読むべきだと思う。
通っている教会に疑問を感じている人も読むといい。その教会から離れて、自由になれる、解放されるきっかけになると思う。