父親の話1 (不在)

私の毒親エピソードは、ほとんどが母親のものですが、たまには父親の話を。

私の父親は、ほとんど家にいなくて、いつも私たちが寝てから帰宅していました。休日もゴルフやら何やらで家にはおらず、父親とどこかへ行ったり、話をしたり、という記憶はほとんどありません。そういうわけで、私は今だに父親と話すのは苦手です。何を話してよいのか分かりません。父親が何を考えているのかわからないし、父親と話すのはとても気まずく、緊張します。

ほとんど会話をしたことのない父親に、高校2年のとき、進路の相談をしました。大事なことなので、父親の意見やアドバイスを聞くべきだと思ったのです。父親からの返事は「考えとく」の一言で、結局何も答えをくれませんでした。

接触がないので、害がないと言えばないのですが、父親不在で父親から愛情をかけられた記憶のない娘は、その後の男性との交際が上手くいかないように思います。

私の場合、好きでもない男性から好意を伝えられたとき、むげに断れなくて、相手に妙に期待させてしまう、好きでもないのに付き合う、ということを繰り返しました。
とにかくバッサリと断れない。
父親から愛情を受けて育った女の子は、父親の愛情を超えるくらい大事にしてくれる男性や、父親以上に好きな人でなければ、付き合ったりもしないんじゃないかな?一番身近な異性である父親に愛されて、守られているという実感のある女の子は、きっと自分の価値を知っていて、自分を安売りするようなことはしないと思う。

私の夫は、アルコール依存症でダメな時期もありましたが、毎日きちんと家に帰ってくるし、休日は子供を楽しませようと動いてくれるし、子供も臆さず話しかけているし(これ、私が父親にできなかったこと)、子供を守ろうとしてくれるし、そういう点はとても立派で偉いと尊敬します…。

女の子にとって、父親の愛情はとても大事だと思います。私の2人の娘が、父親からの愛情を受けて、自分に自信を持てる女性になることを祈ります。