記憶に残っている一番古いクリスマスは、幼稚園の年長くらいだったと思います。その時はサンタさんを信じていました。そして、イブの夜には枕元に靴下を置いて、翌朝にはきっとオモチャが届いているだろうとワクワクして寝ました。
翌朝目が覚めて、真っ先に枕元の靴下を確認しました。中は空っぽ。辺りを見渡しても何もない…。隣で寝ていた兄も同じ反応で、サンタさんが来なかったとがっかりした私たちは、階下にいる母のところに行き、「サンタさん来なかったよーう」と泣きわめきました。すると母は、私たちに玄関に行くように促しました。
そこにあったものは…。
赤(私)、と青(兄)の2つのボール(ドッジボールに使うゴムボール…)。包装もなし…。
全くもって嬉しくなかったことを記憶しています(私は球技が下手くそで、大嫌いなのであります…)。
そして私は確信しました。サンタさんはいない。クリスマスのプレゼントを期待しても無駄だ、と。
思えば、親からクリスマスや誕生日に欲しいものを聞かれた記憶がないので、欲しいものが届くわけがないのですが…。幼稚園児だった私は、サンタさんは私の好みを知っていて、きっと素敵なプレゼントを届けてくれると信じていました。
それ以降のクリスマスは、何をもらったのか全く記憶にありません。併せて、自分の誕生日に何をもらったのかも全く記憶にありません。たぶん何ももらっていないのだと思います。笑
12歳の誕生日は、母親からすっかり忘れられていたことは覚えています。なのでその年は、プレゼントはもちろん、ケーキもなかったです。笑
父親は、クリスマスだろうが誕生日だろうが、常に不在です。
そんな環境で育ったためか、自分の子供には、クリスマスと誕生日に欲しいものをプレゼントしてあげたい、という気持ちが強いです。私の子供(11歳と9歳)はまだサンタを信じているのですが、クリスマスの朝、希望通りのプレゼントが届いて大喜びしている子供たちの顔を見るたび、「神様、今年もありがとう」と思います。
クリスマスや誕生日に、子供の好きなものを買ってあげられる、そのための糧を与えてくれる神に感謝し、幸せを感じます。