責任感の強い人がアルコール依存症に陥りやすい

アルコール依存症の人によく見られる行動の一つに、「肝心なときに飲酒をしてしまう」というものがあります。

私の夫も、税理士への相談の付き添いや、妊娠時の検診の付き添いを頼んだときに、すでに一杯飲んだ状態で登場してきて、私は大恥をかいたことがあります。
「なぜそんな大事なときにわざわざお酒を飲むのか?」
アルコール依存症でない人間には全くの謎です。

肝心な時の飲酒行為は本当に迷惑で、私も大変悩まされました。しかし、依存症の本などを貪り読むうちに、その行為の裏側には強い責任感が隠れていることを知りました。
つまり、責任感の強い依存症者は、大事な人と会うとき、大事な商談があるとき、「絶対に失敗してはいけない」という責任感から、お酒に手を出してしまうのです。なぜならお酒は魔物ですから「酒を飲んだ方が上手に喋られる。堂々と話せる。きっと成功する」とことば巧みに依存症者をだますのです。→「アルコールという悪魔」

責任感が強いことは、悪いことではありません。それだけ「家族のために自分が頑張らないといけない。家族の未来が自分にかかっている」と思っているのですから。だから、この責任感が強い部分を大いに認めてあげて、褒めて、感謝してあげてください。その上で「あなたはお酒に頼らなくても大丈夫。しっかりできてる。私はあなたに成功する力があるのを知っているよ」と、「お酒がなくても責任を果たすことができるんだ」という安心感を与えてあげてください。

依存症者を褒めることは、はじめのうちはとても難しいです。私もそうでした。酒を飲む夫が憎たらしくてムカついて、全てが嫌で、褒める価値なんて一つもないと思っていました。でも、夫を変えるには、自分が変わらなくてはいけません…。自分の行動を改めて、良い妻になれば、神様はそんなあなたのために夫を変えてくれます。あなたは夫を変えることは出来ませんが、神様は出来ます。
そう信じて、私もはじめのうちは演技でしたが、極力夫を褒める努力をしました。面と向かって言うのがあまりにも(ムカついて)無理な時は、心とは裏腹の感謝の手紙を書いたりしました。不思議なことに、最初は演技でも、それを続けていくと、いつの間にかそれが自然になって、夫の良いところも見つけられるようになって、本心から夫に感謝できるようになって行きます。

「アルコール依存症の夫の良いところなんて、一つも見つけられない」というあなた、今までの旦那さんの行動を振り返ってみてください。責任感の強さに思い当たる節はありませんか?もしあるなら、さっそく旦那さんの「責任感の強さ」を褒めて、感謝を伝えてみましょう。
ガンバレ!

例えばこんな手紙やメッセージを送ってみては?

〇〇さん

いつも家族のために一生懸命働いてくれてありがとう。あなたがいつも家族の将来のためを考えて頑張ってくれているのを知っているよ。本当にありがとう。私もあなたの力になりたいから、いつでも話してね。

□□より