新型コロナにかかった話

イタリアでは、多分8割くらいの人が新型コロナウィルスに感染して、あまりに当たり前になってしまいましたが、日本はそうでもないらしいので、私が感染した時のお話をします。

私は2022年の1月31日にPCR検査で陽性になったのですが、まずは当時のイタリアの状況説明から…。

イタリアは2021年10月から全ての労働においてグリーンパス(ワクチン接種証明か48時間以内のPCR陰性証明もしくは新型コロナ感染からの回復証明)が義務になり、2022年2月には50歳以上の全ての人に新型コロナワクチン接種義務が課せらました。つまり50歳以上の人はワクチンを接種するか、6ヶ月以内に新型コロナウィルスにかかって回復したという証明がないと仕事が出来ないという法律が出来ました。
私の夫は50代で未接種でしたので、10月からは2日おきに検査をして仕事に行っていました。2月から陰性証明では仕事に行けない(給料もなし)と決まり、いよいよあと2日で仕事に行けなくなるという1月29日の夜、夫が熱を出しました。
この頃、イタリアでは、未接種者の誰もが陽性になりたがっており、少しでも熱が出ると検査をして感染を期待する、という妙な事態になっていました。夫もそれまで2回ほど微熱が出て、その度に検査をしたのですが、いつも陰性でがっかりしていました。今度こそ(3度目の正直!)と翌日1月30日に検査に行ったところ、ついに陽性をいただきました!宝くじに当たったかのように、陽性になって喜ぶ私たち…。しかしこれが当時のイタリアの日常でした…。

夫の症状は、39度まで上がった発熱が1日半。熱と同時に関節痛が少々で、熱が上がりきった頃にイブプロフェンを飲ませました(30日の夜)。1月29日の夕方に発症して、30日の夜が発熱のピーク。翌31日の朝には熱が下がり始め、昼には解熱しました。

私に症状が現れたのが31日の夕方。熱と関節痛(というか筋肉痛のような)の症状から始まり、翌2月1日の夜がピークで39度の熱と悪寒。2月2日は解熱しました。薬は飲まず(熱も痛みも苦しくなかったので)、ビタミンCをこまめに摂取しました。

2月2日の夕方から子供たち2人も症状が出始め、半分イタリア人の彼女たちは痛みに弱いので、関節痛が辛かったらしく、イブプロフェンを2日の夜に投与。イブプロフェンが効いている間は熱も下がり元気。翌3日にまた熱が上がり、もう一度クスリを飲ませ、4日には解熱、回復しました。

感想:普通のインフルエンザよりよっぽど軽く、苦しくない。

そのあと私は4月に風邪を引いたのですが、その時は強烈な喉の痛みに襲われ、イブプロフェンを計4回ほど飲みました…。コロナではクスリ使わなかったのに、風邪の方が苦しくて長引きました…(笑)

そうして私たちは、家族全員、コロナからの回復証明をゲットすることができ、夫は2月以降も問題なく仕事に行くことができました。また不思議なことに、未接種の夫の同僚全員が、同じ頃陽性になり、就労停止を免れました。本当にギリギリのところで、神様が守ってくださったと感謝しています。

また秋からどうなるのか、予断を許しませんが、神様を信じて、神様にお任せするしかありません…。この茶番がどうか終わりますように。イエスの御名で祈ります。